ドルコスト平均法開始好機到来 予備資金をお忘れなく 1億円ためてみよう第10回
豪ドル円が久々に大きく下落してきました。スワップ投資をしている方にとっては、待ちに待った買い好機到来ですね。私も、準備のために本日待機資金の確認をしました。このドルコスト平均法口座でも、もう少し下がるようであれば、買いポジションのレバレッジを上げていく予定にしています。
2014年10月現在、このドルコスト平均法口座の買い平均値は92円台です。現在の豪ドル円レートが93円前半なので、まだ買い平均値よりは高い状況です。高値98円から5円程度の下げであれば、まだ含み益なのです。2年間、相場変動に関わらず、ルールどおりに毎月コツコツと買ってきただけなのですが、これでも買い平均値が順調に下がっていることにちょっと驚いています。
ちなみに、もしも豪ドル円がここから大きく下げるとしても、買うのは来月です。
今下げても来月までは戻ってしまうかもしれませんが、そういうのは気にする必要はありません。長い年月の間には、よくあることだからです。これくらい気楽にやってもジワリジワリと資産が増えてくれているというのは、有り難いです。
予備資金 予定通り2年経過で終了
純ドルコスト平均法を始めて2年間だけということで待機させてあった予備資金300万円は前月で役目を終えています。実験的に一時的に入金させたことはあったもののこの資金のお陰で助かったという窮地はありませんでした。
活躍する機会がなかったので、「これ、何のお金だったんだ?」「本当に必要だったの?」なんて気持ちにもなるかもしれません。でも、必要だったんです。予備資金は、もしも相場激変時でポジションがロスカットの恐れがでてきたときに投入してポジションを維持するためのお金です。
安全第一でやっている純ドルコスト平均法ですが、想定外の相場変動にも配慮しています。特に、最初の2年間はレバレッジ4倍での買いが続いたりすると保有ポジションがちょっと危険な状況になる可能性もあるので、その対策のための資金でした。
ただ、2年を経過した現在レバレッジは1倍台後半で安定しており、今後も低レバレッジで堅実に続けていけそうな自信もついてきています。
そこで、私の口座では当初の予定どおり2年経過をもって予備資金は役目終了としました。定期預金ひいれてあった300万円は解約して、当面スワップポイントサヤ取りの証拠金に充当しておきます。スワップポイントサヤ取りは、為替変動リスクはほぼゼロのため暫く使わないお金を寝かせておくには調度良いのです。
私と同時期に純ドルコスト平均法を始めている方で私同様にレバレッジが低くなっている方は、予備資金を解除してもよいかと思います。
予備資金にはスピード調整の役割もあります。
人間誰しも新しい運用法に取り組むときというのは、気合を入れすぎてそれが失敗へと繋がることが往々にしてあります。
例えば、この純ドルコスト平均法でも最初からレバレッジ4倍あるいはそれ以上でガンガン買いポジションを作ってしまうようなケースです。その後に想定外の大きな下げがあると、一気に苦しい状況となりかねません。
こういう失敗パターンは、誰しもがやりがちなことです。
予備資金は、少々のルール違反をした場合でもその失敗を補って調整をしてくれる役割ももっています。
FX積立の良いところは、最初にちょっとくらいスピードオーバーしても、その後に堅実路線に修正がきくところです。でも、修正するためにはある程度余裕を持たせることが必要になります。
予備資金を入金する必要がなくてもその存在だけで心には余裕ができます。始めたばかりの頃はこの余裕があることで順調に軌道に乗せる手助けともなります。例えはちょっとおかしいかもしれませんが、子育てに似ています。子供が暴走したときには親が責任を負って、時間をかけて調整をする必要があります。
時間をかけて調整するために一時的に投下できる資金が予備資金ということです。無理なく続けていくためにも、この役割は重要です。
これからドルコスト平均法を始める方へ
読者の中には、今年から始めようという方もいると思います。その場合、念のため最初の2年は予備資金を用意して頂くことを強くオススメいたします。
この2年間、私のSBIFX口座では予備資金が無ければ口座を維持できないということはありませんでした。ただ、買い平均値よりも10円以上下げるようなときなどは、ロスカットまで余裕があるとわかってはいても心細くなったりするものです。
そういう時には、一時的に入金させて気持ちを安定させるという使い方もできます。「備えあれば憂い無し」という気持ちで予備資金を確保しておくようにお願いします。
予備資金の考え方は以下のページを参考にされてください。
過去記事:予備資金の役割
当時は、始めたばかりで一時的にレバレッジ5倍くらいでやっていたころです。10万円に対して300万円という予備資金は少々多いように感じるかもしれませんが、実際の暴落相場などがあれば、この予備資金のありがたさを感じて頂けるはずです。
1億円ためてみよう 目次
- 第1回:「メルマガ読者1億円計画」
- 第2回:月1万円積立で1億円となるペース維持
- 第3回:誰にでもできてあまり差がでない資産運用
- 第4回:メリットその2:豪ドルの相場観ほぼ不要
- 第5回:メリットその3:自分のペースでできる
- 第6回:大損失とドルコスト平均法
- 第7回:FXで儲からない理由とドルコスト平均法
- 第8回:大阪堂島米相場と純ドルコスト平均法
- 第9回:資金管理ルール2014
- 第10回:予備資金をお忘れなく
- 第11回:売買ルール
- 第12回:買い平均値を基準に判断
- 第13回:レバレッジ4倍を投下するタイミング
- 第14回:豪ドル円暴落周期性のまとめ
- 第15回:3年目以降の大損防止ルール
- 第16回:利益確定ルール留意事項
- 第17回:高値掴み防止ルール
- 第18回:全ポジション決済のルール
- 第19回:FX利益確定 2000pips狙いの理由
- 第20回:ドルコスト平均法 損きり不要の理由
- 第21回:円安で焦るときのFX対処法
- 第22回:FXでのルール破りするときの考え方
- 第23回:低スワップポイント時代の対応
- 第24回:低レバレッジが大勝利の鍵
- 第25回:暴落相場で勝負できるための3つの要素
- 第26回:場帖・グラフ使ってドルコスト平均法をしたい方へ
- 第27回:円安インフレ時代への準備はできていますか
純ドルコスト運用法の運用ルール及び成績は以下のページにてまとめてあります。