純ドルコスト平均法成功のポイント その1
純ドルコスト平均法の定期連載の最後に「純ドルコスト平均法 成功するためのコツ」をまとめておきます。一緒に資産を増やしていくうえで理解しておいて頂きたいポイントをまとめていきます。まず、最初のポイントとしては「誰にでもできて・続けられる仕組」があります。
その1「誰にでもできて・続けられる仕組」
「誰でもできる」というのも大切かもしれませんが「誰にでも続けられる」という部分が特に重要です。
純ドルコスト平均法は、「長期でのんびりと利益を積み上げる運用法」です。これが「誰にでもできて・続けられる仕組」の重要な柱でもあります。
お気づきの方も多いと思いますが、「短期で大きく利益を出す運用法」は、誰にでもできるものではありません。こういう売買には、運用法の仕組みもそうですが、投資家それぞれの資質や運などは大きく関係してくるからです。
最終的に利益となるような場合でも、途中段階では相当の損きりが重なることもあります。その苦境を乗り切っていけなかれば続けていくことはできません。
「短期で大きく利益を出す運用法」は「ふるいの中の生存競争」と言い換えても良い気がします。。
為替相場というふるいが振られていくことで、投資家が振り落とされていき、勝ち残った投資家に利益が集中することになります。
これに対して、「長期でのんびりと利益を積み上げる運用法」は短期で得られる利益は少ないものの、大きく減らすリスクも小さく増やしていけます。
つまり、「大きな池に水をためていく」ようなものです。
これであれば誰にでもできます。ただ、時間はかかるので続けることが大切となる訳です。池に貯める水は、地中に吸い込まれたり蒸発する部分もあります。あるいは、大雨が降って予定より早く貯まることもあります。
FXにおける積立も同じようなもので短期的には減ったりすることもありながら、長期で利益を積み上げていくことになります。
成果に差がでない4つの理由
この運用法は、誰にでもできます。そして、成果にそんなに大きな差は出ません。これには4つの理由があります。
- 無理のない毎月積立形式であること
- 相場観がほとんど要らない。
- 長期運用を目的にしているためのんびり取り組める
- 私自身の運用状況も公開している。
この運用法は、毎月少しづつ積立をしていく形です。そのため、毎月の作成ポジションは少なく心理的負担少なく注文が出せます。レバレッジも大体1〜3倍程度ということも多いため、豪ドル円が少々下げた程度では、ほとんど気になりません。
下げ相場でも気にせずに積立を続けているうちに上げ相場になっている。下げ相場で含み損だったポジションもいつの間にか含み益になっているわけです。
この間「豪ドル円が上がるかどうか」なんてことは考える必要はありません。利益確定も、売買ルールで決めた時期がきたら考えればよいだけです。
「スワップポイントを受取りながらのんびり待つ」
買いポジションを作った後も、豪ドル円の見通しは気にしなくて問題ありません。
この運用法は、最初から10年以上の長期運用を想定しています。私自身も「息子が大きくなったときに役に立てたい」あるいは「老後資金」の意味合いで増やしていくつもりでいます。
短期の成果を気にしないでやっているので、のんびりとできます。目先の相場変動を気にせず未来を楽しみにコツコツとやっていきましょう。
運用状況が公開されている意味
私の運用状況も公開し続けています。既に3年以上となります。定期フォローも続けながらこういった形で運用状況公開を継続しているやり方
は、おそらくほとんどありません。
成功には「継続」が大切です。
ただ、理論ややり方をサイトにまとめておいてもそこから成功者はなかなか出ないものです。サイト記事を読むだけでは、「始める」ことは出来ても「継続」は出来ないからです。始めてみると、いろいろな疑問点がでてきたりします。
あるいは、なかなか成果がでないと飽きてしまうこともあります。どんな運用法も成果がでるようになるまでは相応の期間がかかります。特に、こういった積立形式の運用法は運用資金の増え方も緩慢です。
緩慢ながらも増加していることが重要なのですが、短期で大きく稼ぎたいという気持ちが強いと継続は困難なものとなります。
そこで、私の公開口座が役に立つことになります。
「継続」する助けとなるのが、何らかの「参考口座」や「仲間」です。それが、私の口座です。
数年前、SBIFXトレードさんが1通貨売買可能な口座提供を開始したころ、私同様にドルコスト平均法的な運用を始めたブログが結構ありました。
でも、その後もずっと続けているブログはほとんどありません。
新たに積立系運用を始めるというブログは常にあるのですが、長くは続きません。1年・2年すると大体が放ったらかしのようになってしまうようです。
続けられない大きな理由の一つには、「積立頻度」もあるだろうと感じています。私は「毎月」ですが、他のブログをみていると「毎週」や「毎日」といったものが多いのです。
私は、毎週は出来ません。最初は良くても段々面倒くさくなるのがわかっているからです。「毎週」や「毎日」でいくのであれば、同じSBIFXトレードの「レバレッジ付き定期外貨取引」がおすすめです。
私のメルマガやブログをきっかけに純ドルコスト平均法を始めた方は、私の口座を参考にしていただくことができます。
運用資産推移グラフなども更新し続けているので、始めたばかりの方でも「数年すればこれくらいにはなるかも」という目安にもなります。私のペースでやっていけば、どなたにも似たような流れで資産は増えていきます。
そして、私を「参考」あるいは「積立派仲間」という感じでみて頂くことで「継続」していくためのお手伝いができるかなと思っています。
ドルコスト平均法2015 目次
- 第1回ドルコスト平均法での成功者が少ない理由
- 第2回ドルコスト平均法 上げ相場のメリット・デメリット
- 第3回ドルコスト平均法 下げ相場のメリット・デメリット
- 第4回ドルコスト平均法成功の肝 下げ相場の戦い方
- 第5回ドルコスト平均法 買い続けるための3ステップ
- 第6回豪ドル円大暴落 実は10年に1度だった
- 第7回運用資金増加と成功の道筋
- 第8回安全性の「要」 資金管理ルール
- 第9回ドルコスト平均法 2015年の成績状況
- 第10回FX大失敗 を防ぐ ドルコスト平均法積立ルール鉄則
- 第11回「天井買わず 大底に買う」のための売買ルール
- 第12回利益確定後の再投下資金 売買ルール
- 第13回ドルコスト平均法 初心者の方へ 最初の注意事項
- 第14回ドルコスト平均法 適正レバレッジに合わせて売買ルール変更
- 第15回利益確定のタイミング
- 第16回豪ドル円15円抜き 欲張りな利益確定の理由
- 第17回レバレッジ付定期外貨取引 円高に強い設定事例
- 第18回純ドルコスト平均法成功のポイント その1
- 第19回その2 大底圏を丁寧に拾えるドルコスト平均法
- 第20回その3 FX積立派ポジションは暴落で強くなる
- 第21回その4 レバレッジを変動させることで効果を上げる
- 第22回その5 個人差がでない誰でも成果が望める
- 第23回FX積立運用成功のための必要能力 それは「グリット」
この連載は、SBIFXトレードを使用した純ドルコスト平均法実践のためのコツやルール改良点などをまとめたものです。このドルコスト平均法運用の概要や運用状況は下記にてまとめてあります。