やさしい方法を選んでやさしく取る 

やさしい方法を選んでやさしく取れ 〜ある女性プロの言葉

 

私の師匠林輝太郎の著書「相場金言集」にのっている言葉の一つです。この言葉を読んで反発したくなく方もいるかもしれません。「やさしい方法で本当に利益だせるの?」という疑問が生まれがちだからです。複雑な運用法ほどうまくいくように見えるものなのですが、現実はその裏側にあるというのが真実でもあります。

やさしすぎる運用法 ドルコスト平均法

やさいい方法の代表格として「純ドルコスト平均法」があります。毎月積立形式で資金を口座に入れてポジションを作るというやり方です。

 

株式投資などでは、投資信託でこの方法がよく宣伝されています。実際、やっている人は「ドルコスト平均法でやっているのだけが利益が出ている」というパターンが少なくありません。同じ人が必死に勉強して投資信託を買うよりも、ドルコスト平均法でコツコツ積み立てた方が好成績になることが多いという興味深い傾向もあります。

 

このパターンは、私も経験しました。

 

自分では、冷静沈着に買いタイミングを待って買いを入れてもドルコスト平均法で定期買いを入れていくほうが成績が良いのです。当時は、「自分の勉強不足なのだ」と縮小に反省をしておりましたが、今はそうは思いません。

 

おそらく、人間の性(サガ」でありしょうがない部分なのです。

 

  • 上げ始めると「もっと上がるかもしれない」と思い買いたくなる。⇒高値掴みしやすい
  • 下げ始めると「もっと下げるかもしれない」と思い買い控えたくなる。⇒安値で買えない

 

FXでも株でも投資行動における投資家心理はこういう傾向があります。

 

例え、これに気づいていたとしても克服するのは容易ではないのです。少なくとも、一生懸命勉強しても克服はできません。

 

克服するために効果のある方法は、「買う基準をしっかりと決める」「注文は成行注文中心とする」という売買ルールで自分を縛ってしまうことです。

 

純ドスコスト平均法売買ルールでは「買いは毎月月初」「注文は成行注文」としています。このルールを忠実に実行することで、安値で買えないということはなくなります。そして、高値圏では売買数量を減らしていくことにしているので、高値掴みしやすいという部分を最小限に抑えることもできます。

 

毎月、淡々と売買ルールに従ってやっていくだけで投資家が苦手とする部分を補っていけるような仕組みになっています。純ドルコスト平均法は、やさしすぎる運用法の部類に入るのですが利益を出していくための基本部分を押さえています。手前味噌ではありますが、冒頭の言葉「やさしい方法を選んでやさしく取れ」を具現した運用法の一つだと自負する次第です。

 

でも、FXでドルコスト平均法が可能となったのは1通貨売買を可能としたSBIFXトレードのお蔭でもあります。これからも、頑張って下さい。

 

 

 

 

2015/07/22


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