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二国間サヤ取りのリスク CFD取引入門 第9回

二国間サヤ取りのリスクについてまとめました。

サヤ取りもリスクは様々

この二国間サヤ取りをとてもリスクの高いやり方と感じている方も多いのですが、それは誤解です。逆に、スワップポイントサヤ取りのようにリスクがほとんどないやり方というのも誤解です。

 

サヤ取りにもいろいろな種類があります。価格変動リスクをほとんどゼロに抑えたスワップポイントサヤ取りもサヤ取りの一種です。

 

参考:スワップポイントサヤ取り

 

スワップポイントサヤ取りは、リスクはほぼゼロですのでリターンも小さ目となります。これに対して二国間サヤ取りは、リスクはそれなりに取って利益率も相応のものを狙っています。語尾に「サヤ取り」とついてもリスクとリターンは運用内容によって大きく異なることになります。

ミドルリスクの二国間サヤ取り

前回、二国間サヤ取りで利益となる3つのシナリオについて書きました。

 

参考:サヤ取りとしてのCFD取引利用法

 

3つのシナリオのどれにも入らない動きをする可能性も十分にあります。特に、今後アベノミクスの経済効果がしっかりと出てくるようであれば、2015年は米国株よりも日本株のほうが大きく上昇する年となることになるのでシナリオが崩れることになるかもしれません。

 

そういう時は、この両建てポジションは大き目の含み損を抱える可能性があります。そこで、決済すれば損を出すことになります。これがこの二国間サヤ取りのリスクとなります。

 

ただ、私はこの二国間サヤ取りで損きりをする予定はありません。

 

前回書いた二国間サヤ取りの前提条件が崩れない限りは両建てポジションを保有し続けます。日本の根本的な問題が解決しないうちは、長期的には3つのシナリオのどれかに戻るだろうと思っているからです。

 

ポジションを増やす可能性はあります。

 

もしも、含み損が大きくなるようであれば、そこでポジション増を検討します。時期的には、日本の株式市場が盛り上がりやすいゴールデンウィーク前くらいが可能性大です。

 

でも、絶対に損きりしない訳ではありません。損きりルールは別の基準で決めてあります。

二国間サヤ取り 損きりルール

二国間サヤ取り 損きりルール

この二国間サヤ取りで私が損きりをする可能性があるとすれば「日本の経済成長のための根本的問題に光が見え始めた時」です。

 

例えば「少子化」です。

 

移民受入れや育児推進政策や日本人の意識変化により、日本の合計特殊出生率が人口増加傾向の目安となる2.1を超える、あるいはその方向性に向けて力強さがでてきたときには損きりをすることにしています。書き方はおかしいかもしれませんが、その時は喜んで「損きり」するつもりです。

 

なぜ喜んでかというと、日本経済が再び光を放ってくれれば、この程度の損きり分はいくらでも取り返せるからです。

 

でも、今の閉塞状況が続くと投資家人口も先細りになります。そうなればFX業者や証券会社の経営も苦しくなるので、手数料引き上げや取引条件悪化が始まる可能性もでてきます。取引条件が悪化すれば、私達の利益も減っていかざるを得なくなります。日本経済が上向くかどうかは、私達トレーダーにとっても決して他人事ではないんですよね。

 

ただ、現状は「移民受入問題」一つとっても満足な議論はされていません。たまに移民の発言がちょっとはでるようになり、政府内で意識し始めているのは感じられるので、もっと進展して欲しいと期待しています。

 

移民問題だけではないのですが、日本復活のための政策は深い議論必要が必要です。

 

米国の発展には移民政策も大きく寄与しているのは有名な話です。その一方で移民によって起こる様々な問題と「移民をいかに受け入れるか」は米国で常に社会的問題とされています。人口減が深刻になったからといって、安易に移民受入枠を増やせば、問題が一気にでてくることになります。だからといって、今のままでは労働力も不足するし、経済力も衰退していくだけになります。

 

他の問題も同様ですけどね。

 

日本国民の一人として日本経済復活を願い、それに向けて努力していこうという気持ちは持っています。でも、経済が後退気味に推移していくのが明らかであれば、家族を養っていくものとしてそれなりの防衛策をとらねばなりません。

 

この二国間サヤ取りもその一策です。最後に、二国間サヤ取りでいずれやりたい組み合わせも紹介しておきます。

 

  • ドイツ買い − 英国売り
  • 米国買い − 香港売り
  • ドイツ買い − インド売り

 

世界情勢をみながら、この辺の組み合わせを考えていくつもりでおります。長期的な動きを重視してじっくり取り組んでいきます。


CFD取引比較入門 目次

2015/02/25


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