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配当金 VS 価格調整額どっちが有利? CFD取引入門 第5回

株式投資には配当金があるのですが、CFD取引にも似たような価格調整金制度があります。

 

  • 株式投資では配当金
  • CFD取引では価格調整額

 

この2つの制度の違いについて今回はまとめます。

株式投資 配当金の特徴

株式投資で配当金は、投資目的の一つとなっています。調度、FXでスワップポイントを狙って運用するやり方があるのと似ていて、配当利回りを目的に株式保有をする方は昔からかなりいます。「配当利回り」とは、配当金が元本に対してどれくらいの利益率になるのかを示す指標です。

 

  • 株100万円購入
  • 年間配当金5万円
  • 配当利回り 5%

 

現在の日本株は配当利回りの高い銘柄も多く、その中には「住友商事」や「三井物産」など知名度の高い大企業も数多く存在します。長く寝かせておける資金であれば、高配当で長期的に成長が望めそうな株式を保有することで銀行の定期預金利息以上の配当金と株式値上がり高が狙える状況です。

 

さて、現物株で保有するのであれば受け取るだけの配当金ですが、両建てにするサヤ取りでは事情が違ってきます。

 

株式サヤ取りでの配当金の取り扱い

 

株式サヤ取りは、現物株買いポジションー信用取引売りポジションを基本とします。この場合、配当金の取り扱いは以下のようになります。

 

  • 現物株配当金 定期的に発生受け取り
  • 信用取引売りポジション 買いと同額の支払発生

 

両建てにするので、相殺されることになります。

CFD取引 価格調整金とは

CFD取引では、配当金も加味した「価格調整金」という制度があります。発生頻度は売買銘柄によって違っていて、私がCFD取引サヤ取りで売買する「米国30」と「日本225」は3か月に1回発生しています。

 

参考までに、2014年の発生状況をご覧ください

 

米国30 価格調整金

 

  • 3月  買い:708円 売り:−708円
  • 6月  買い:714円 売り:ー714円
  • 9月  買い:923円 売り:−923円
  • 12月 買い:770円 売り:−770円

 

2014年合計 買い:3,115円 売り:ー3,115円

 

日本225

 

  • 3月  買い:780円 売り:−780円
  • 6月  買い: 90円 売り: ー90円
  • 9月  買い:730円 売り:−730円
  • 12月 買い: 20円 売り: −20円

 

2014年合計 買い:1,620円 売り:ー1,620円

 

これは、GMOクリック証券CFD取引での数値です。この数値はCFD取引業者によって違ってきます。ここで注目していただきたいのは「GMOクリック証券CFD取引のこの銘柄では買いと売りの価格調整金が同じ金額」というところです。同じ日経225系のCFD取引業者でもこのバランスが大きくマイナスに偏っているようなケースが多くあります。

 

バランスが悪い業者だと、買いポジションで沢山価格調整金が受け取れそうでも、売りポジションではもっと多い金額の支払いが生じることになります。

 

私は、サヤ取りではそういう業者は使いません。

 

サヤ取りは両建てにするのが基本なので、価格調整金のバランスが悪い口座で売買を続けると長期的にはその部分が「隠れたコスト」になってしまい利益を減らすことになるからです。CFD取引でサヤ取りをする際は、「価格調整金が売りと買いで同値になる銘柄」を中心に行っています。

 

まとめると、株式サヤ取りでは配当金の受け払いがあり、CFD取引では価格調整金の受け払いがあるということになります。この部分で、金額的な有利不利はあまりない気がします。

CFD取引に株主優待はなし

株式投資の楽しみの一つとして「株主優待」があります。私もいくつか保有しています。

 

参考:代用有価証券でFX 運用記録

 

私のマネーパートナーズ口座は、株券を預けてFX証拠金として米ドル円の買いポジションを長期保有しています。ここでFX証拠金にしてある株券の中心が「高配当・株主優待銘柄」です。

 

  • 配当金と株主優待は通常どおり受け取り続ける
  • 米ドル円買いポジションで長期円安に対応
  • 定期的に発生する配当金でさらに米ドル円買い増しする。
  • FXの米ドル円で資金が増加したら株式追加購入

 

こんな感じでFXと株式投資でキャッチボーツしながら資金を増やしています。

 

この口座の米ドル円買いポジションは「損きりなし」でやっています。「高配当・株主優待銘柄」は数年保有するのが普通なので、こういう使い方もありです。この株主優待は、CFD取引では受けられません。現物株とは違うのでこの辺は株式投資に軍配が上がります。

CFD取引比較入門 目次

2015/02/11


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