「トルコリラ円買いーインド株売り」という発想
昨日記事にした「インドINF」は、何かの売買に活用できそうな気がしていろいろとチャートを見ておりました。「トルコリラ円買いーインド株売り」という組み合わせは下落リスクもカバーしながら両方のポジションでスワップポイントや配当を受け取れる感じになります。値動きも似ているので記事にまとめてみました。
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トルコリラ円の高スワップポイントを出来るだけ安心して受け取る方法
まずは、インドとトルコの地理的な関係です。隣国という訳ではないのですが、地政学的にはなかなか近い国同士です。ただ、トルコはイスラム教でインドがヒンドゥ教と宗教が違うため近くて遠い国という感じもしますね。
歴史的には、オス万・トルコやセルジューク・トルコといったトルコ民族系国家が東方への勢力拡大で必ずぶつかったのがインド系国家で激しく争ったという過去を持ちます。ただ、現在は国境を接していないせいか、「国民同士が仲が悪い」ということはないようです。
両国とも将来有望な新興国という一面があります。トルコはEUという巨大市場の一員としてインドはIT人材と10億人を超える国内市場を有しており、今後が楽しみな国です。
さて、そんな両国ですが値動きをご覧くださいませ。
トルコリラ円 2015年週足
インドINF 2015年週足
両方の値動きを同じ期間で表示してみました。同じ値動きではないのですが、「トルコリラ円買いーインドINF売り」と両建てすることでいくつかのメリットがあることに気づきます。
- 両方のポジションで定期的に受取発生
- 新興国暴落期の相互補完性がある
この2つの特徴を活かせるのが今回の両建て戦略です。
ご存知の通り、トルコリラ円は買いポジションで高スワップポイントを受け取れます。しかし、トルコリラは大きく下げやすい傾向もあるため長期間保有すると何度かは大きく下げる時期に遭遇する可能性も高くなります。
そういう時に、他の金融商品の利益で補えるといいですよね。
そこでインドINFの売りポジションも作っておきます。インドINFは、現状売りポジションで価格調整額受取が発生します(参考記事:1万円から始めるインド株投資)。しかも、株価は下げ続けています。
新興国通貨が売られるときというのは新興国株価も下げやすいものです。自国通貨が大幅に安くなって喜ぶのは日本をはじめとする先進国くらいなもので、新興国は自国通貨が大きく下げるのは国内インフレの原因にもなるので望みません。
それでも、市場は冷酷ですので「新興国通貨下落+新興国株価下落」が同時進行することにもなります。
この両建てでは、その傾向を利用します。
この両建てを終了する目安は、インドINFの価格調整額が逆転したときです。現在売りポジションで受取となっているのですが、これが売りポジションで支払となったら両建てを解除します。
この両建ては、米国利上げによる新興国通貨暴落対策にもなります。実際の米国利上げが開始されれば、トルコリラ円もそれ相応の影響が予想されます。それをこういう形で防衛しておくという形です。
トルコリラ円で高スワップポイトを狙うのであれば、本日現在ではヒロセ通商が115円・くりっく365が114円と僅かながらヒロセ通商が有利です。これに、インドINF売りポジションを加えること価格調整額も受け取れるようになります。
ちなみに、GMOクリックは一社ででくりっく365口座「トルコリラ円」とCFD口座「インドINF」の両方の管理が可能で、資金移動も簡単にできます。